【パーソルキャリア株式会社】HRogリストの活用でデータドリブンな成長戦略の立案を実現

企業名
パーソルキャリア株式会社
https://www.persol-career.co.jp/

パーソルキャリア株式会社
クライアントP&M本部 デジタルソリューション統括部 ビジネスアナリティクスG
芝 勇介 様

株式会社フロッグ
執行役員 営業統括
水野 純

転職サービス「doda」の運営会社であり、パ ーソルグループの中核企業として、新卒・中途・エグゼクティブまで幅広い採用支援を手がけるパーソルキャリア株式会社。

同社では「HRogリスト」の求人データを活用して、人材市場の全体像と自社のマーケットシェアを把握し、中長期的な成長を実現するための戦略立案に役立てています。

パーソルキャリアではHRogリストの求人データをどのように活用しているのか。導入時の課題や営業担当とのコミュニケーション、求人データの全社的な活用法について、芝 勇介氏にお話を伺いました。

正しい意思決定を行うために、データに基づいて「自社の現在地」を把握したかった

——HRogリストを導入した当時、どんな課題がありましたか?

芝様「私が所属するデジタルソリューション統括部のミッションは、データとテクノロジーを活用し、5〜10年先の事業成長を見据えて、解決すべき課題の特定と改善提案を行うことです。

このミッションを達成するためには、まず市場における自社の現在地を正確に把握する必要がありました。そこが曖昧なままでは、戦略を立てても組織として正しい意思決定にならないと感じたんです。そのため、客観的なデータで自社のマーケットシェアを明らかにしたいというのが最初の課題でした」

——その課題に取り組む背景について、もう少し詳しく教えていただけますか?

芝様「パーソルグループでは、2030年までに到達したいビジョンと、それに紐づく具体的な数値目標が子会社ごとに設定されています。一方、現場の視点から見ると、その目標が今までの延長線上の努力で実現できるものなのか、それとも非連続な成長が求められているのか、正確に把握できていない状況でした。

市場データと照らし合わせることで、与えられている目標の達成難易度について、社内で共通認識を持つことができますし、立案した戦略の再現性についても納得感を得やすくなります。HRogリストは求人市場の全体像を把握できるデータとして、現実的な戦略の土台作りに必要だと感じました」

HRogリストが最も人材・採用ニーズに直結する指標を見れると感じた

——他のサービスも検討されたかと思いますが、最終的にHRogリストを選んだ決め手は何だったのでしょうか?

芝様「戦略立案に役立つデータを提供するサービスはさまざまありますが、中でもHRogリストは人材・採用ニーズに直結するデータを得られる点が魅力でした。

ある会社の採用ニーズの傾向を把握するとき、もちろん売上推移や従業員数の増減でもニーズの有無を類推できますが、それよりも『実際に採用活動をしている』という指標のほうが圧倒的に因果関係が強いですよね。

さらに、求人データは『今採用したい』というリアルタイムな動きが反映されているので、企業の現状を追いやすいのも利点です。そこに特化しているのは貴社以外にイメージがなかったですし、営業担当である水野さんにも『競合はいません』と即答いただいたのもあって、最終的に購入を決めました」

数千万規模のデータを加工処理して納品、市場分析がスムーズに

——営業担当の水野の印象についてはいかがですか?

芝様「現在担当いただいている水野さんの印象は、『GIVE』の人。一度営業スタイルについて水野さんに質問をしたときに、『とにかくGIVEをしまくる。GIVEをし続けた先に成果がついてくるという考えで仕事をしています』という回答をいただいたんです。

私も以前営業をやっていた時期があり、当時から『まずは全力で相手に価値提供する』というマインドを大事にしていたので、水野さんの姿勢に共感しましたし、強い信頼感を抱きました」 画像

——水野さんとやりとりをする中で、印象に残っているエピソードはありますか?

芝様「今回のプロジェクトで活用したデータのレコード数はおよそ数千万件規模。これだけ大規模なデータのローデータをもらうとなると、弊社側のデータ処理が煩雑になってしまうため、フロッグさん側である程度加工したデータを納品いただきました。

水野さんには、プリセールスの担当者の方も一緒になって要件のすり合わせを丁寧に行っていただき、我々の要望に応じた形で成果物を設計してくれました。難しい要求だったにもか関わらず、きちんと納期通りに納品いただけたおかげで、その後のデータ分析が非常にスムーズに進行できました」

水野「ありがとうございます。その時期は、納品物のクオリティを高めるための体制づくりを強化していたタイミングでした。ご期待に応えることができたのは、その体制づくりの成果でもありますね」

——運用の中で、データに関する懸念や疑問が出てくることもあるかと思いますが、その際にどんなコミュニケーションをとっていますか?
芝様「近年は、競合他社の動きがより一層激しくなっており、求人情報の数や内容の変化も著しいです。そうした変化が起こる度に、データの扱い方や分析のやり方を見直す必要があるため、『このデータの変化をどう捉えるべきか?』について水野さんたちと議論することが増えました。

我々も提供いただいたデータに対する解像度を高めていく中で、ときには細かい部分まで指摘する場面もあるかもしれませんが、そうしたコミュニケーションを通じて、ともに人材業界におけるデータ活用の知見を共有できる関係が築ければと思っています」

水野「まさにおっしゃる通りです。大手媒体でサービス統合の動きが出たり、各企業の動きがどんどん複雑になっている中で、我々もデータの取得からご提供までのプロセスを日々アップデートしています。今後も二人三脚で、変化に対応しながら知見をお伝えできたらと思います」 画像

HRogリストの魅力

——冒頭で伺った課題について、HRogリスト導入前後で変化はありましたか?

芝様「”自社で取り切れていない採用ニーズ”を把握できたことが最大の成果です。HRogリストを活用することで、費用をかけてでも採用したい企業を市場と定義し、その中で自社では未開拓の領域がどこなのかを特定できました。

この未開拓層がどんな企業か詳細に把握したことで、今後パーソルキャリアを成長させていく上での意思決定の精度を上げることができています」

——今お伺いした活用法のほかに、HRogリストを使っているシーンがあれば教えてください。

水野「パーソルキャリアさんでは、芝さんが担当しておられる上流工程での活用のほか、営業チームにも幅広くデータを提供されていますよね」

芝様「そうですね、具体的にはインサイドセールス部隊に展開し、アタックリストとして活用しています。最新のデータを元に求人ニーズの発生をリアルタイムに感知し、即座に営業アクションへつなげ、お客様の困りごとにタイムリーに応える体制を整えていますね。

パーソルキャリアでは求人広告、人材紹介サービス、ダイレクト・リクルーティングとさまざまなサービスを展開していますが、ほぼ全ての部門の営業フロントでHRogのデータを活用しています」

——HRogリストの魅力はどこにあると思いますか?

芝様「やはり、“採用にコストをかける企業”に特化した求人データを持っている点です。100媒体以上の求人サービスをカバーしている点も含めて、我々のような採用支援のビジネスモデルを持つ企業にとっては極めて貴重なデータ基盤だと思っています」

——ありがとうございます! 最後に、今後弊社やHRogリストに期待することがあれば教えてください。

芝様「今後は求人以外のデータも含めた統合的な情報提供をしていただくことを期待しています。たとえば従業員数や業種、法人番号など、企業属性データも合わせて付与いただければ、HRogリスト1つで情報収集が完結するのでありがたいですね」

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水野「企業属性データの取り扱いについては、まさに今、パートナー会社と連携しながら準備を進めているところです。貴社のニーズやデータの精度を踏まえ、必要な情報を一社完結で提供できるよう体制を整えていきたいと思います」

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