Cases 導入事例

株式会社ツナググループ・ホールディングス
豊田 一海 様

株式会社フロッグ
執行役員 営業統括
水野 純

コンサルティング×RPO(採用代行)×データベースを基軸事業として、従業員1,000名を超える大手企業を中心にあらゆるソリューションを提供している株式会社ツナググループ・ホールディングス。

同社では採用競合の時給調査作業の負担軽減のために 「HRogチャート」を導入し、時給調査にかかる工数削減だけでなく、定性データ分析に基づいた求人原稿の改善提案にも役立てています。

「HRogチャート」導入の詳しい背景や具体的な活用方法、営業担当とのコミュニケーションについて、RPOコンサルティング部の豊田様にお話を伺いました。

営業担当に時給調査の負担がのしかかる中で、効率化が急務だった

——HRogチャートを導入した当時、どんな課題がありましたか？
豊田様「ツナググループ・ホールディングスは、アルバイト・パート領域を中心に、RPO（採用代行）・コンサルティングサービスを提供している会社です。現場に寄り添った支援を行う中で、新店舗の立ち上げ時や、採用強化が必要な場面では、競合他社の募集状況や時給水準といった周辺環境の分析が欠かせません。中でも時給調査は、戦略を考える上での基礎情報でありながら、一定の時間を要する作業でした。この工程にHRogチャートを活用することで、より効率的かつ精度高く情報を把握できるようになり、提案の質を高めることにもつながっています」

——導入前はどのように時給調査をしていたのでしょうか。
豊田様「担当者が一つひとつ競合企業の求人を調べ、時給を集計していました。大手求人メディアが提供するエリア別の平均時給データも活用していましたが、個社ごとの 課題に寄り添った提案にはもう一段階踏み込んだ情報が必要で、追加調査が必要になるケースも多かったですね。
コンサルタントが他業務と並行して対応していたこともあり、情報収集にかかる時間をいかに削減し、より本質的な提案に注力できるかが重要なテーマでした」

導入によって工数削減だけではなく、コンサルティングの質向上も実現

——現在、HRogチャートをどのように活用していますか？

豊田様「私が所属するRPOコンサルティング部では、提案資料作成やお客様との打ち合わせの中で、求人市場の最新動向を確認する目的で使っています。 『春闘の時期』『秋の最低賃金改定の時期』など、アルバイト・パート領域では時給相場が大きく動くタイミングがあります。その時期の打ち合わせの際には、現在の時給相場や変化率をリアルタイムで調べて、時給アップを検討するためのデータとして活用しています」

水野「現場のコンサルタントの方たちにも、HRogチャートの使い方が深く浸透しているようで嬉しい限りです。ツールの操作性についてはいかがでしょうか？」 豊田様「媒体名や期間・職種を入力するだけという、直感的な操作で利用できるツールなので、最低限のOJTで十分活用できています。私たちの部署以外にも、月毎の時給相場の定点調査など、様々な用途で使われていますよ」

——導入前と比較してどれくらい工数削減ができましたか？ 豊田様「HRogチャートを導入する以前は、営業メンバーがそれぞれ手作業で情報を収集していたため、時給調査には一定の時間を要していました。現在は、複数のエリア・業種の求人動向を短時間で把握できるようになったことで、現場の負荷も軽減され、必要な情報にすばやくアクセスできる体制が整いました。結果として、提案スピードや質の向上にもつながっていると感じています」

——時給調査の工数以外に、HRogチャートを活用した成果があれば教えてください。

豊田様「応募を獲得するには、時給だけではなく求人原稿に記載される待遇も重要です。HRogチャートを使えば、例えば『交通費支給あり』や『土日祝手当』など、競合エリア・職種における待遇の記載率を調べることができます。こうした定性情報も分析して、競合との差別化に役立てています」

水野「まさに求人原稿の『質』を上げる使い方ですね。求人市場を定量的に捉えるだけでなく、原稿改善のヒントとしても活用いただけて光栄です」

豊田様「そうですね。HRogチャートは単なる工数削減ツールとしての側面だけでなく、『お客様にとって価値ある情報を提供するための武器』としても非常に重宝しています。市場の動きやお客様の要望を紐解き、必要な情報を自分で取りにいけるので、コンサルタントにとっても非常にありがたいです」

「何でも話せる営業」とともに、部門の垣根を越えて活用法を議論

——弊社の営業について、どんな印象を持っていますか？

豊田様「担当してくださっている水野さんは、どんなお話でも受け止めてくれる方。取引規模や水野さんの忙しさを考えると、本来弊社に割けるリソースはそう多くないはずなのですが、いつも丁寧に話を聞いてくれる上に、フットワークが軽いのでこちらも相談しやすいです。分け隔てなく楽しく話ができるのも、水野さんの魅力だと思います」

水野「ありがとうございます。採用戦略から応募・面接・育成・定着という、採用オペレーションの最前線を支援している株式会社ツナググループ・ホールディングスさんのお話を伺えるのは、私たちにとっても非常に貴重な時間。豊田さんとの対話を通じて、こちらも多くの気づきをいただいています」

——普段、営業担当の水野とはどのようにコミュニケーションを取っていますか？

豊田様「社内の営業部門や企画部門の部長を交えながら、水野さんとの情報交換の場を定例で設けています。そこでは弊社がやりたいことに対して、どんな業務効率化やお客様への提供価値向上が実現できるかアイデアを出し合っています。
こうした部門の垣根を越えたディスカッションを定期的に行うことで、より幅広い業務でHRogチャートを活用したいですね」

HRogチャートの魅力は「網羅性」「即時性」「検索性」にある

——HRogチャートの魅力はどんな点にあると感じていますか？

豊田様「大きく3つあると感じています。1つ目は、複数媒体をまたいだ市場全体の情報を集計できる網羅性。一つの媒体だけ調べると、媒体ごとの特性によってばらつきが出ることもあるので、信頼性の高い指標を調べられる点が魅力的です。

2つ目はデータの即時性。媒体社からの情報提供を待つと複数営業日かかるものが、HRogチャートなら必要なときにアクセスしてデータを取得、加工までを短時間で行えます。これは実務的にも大きなメリットです。

3つ目が、個社×エリア単位で調べられる検索性の高さ。有名チェーン店のブランド名など、実際に競合としてベンチマークする企業をピンポイントで検索できるので、競合調査の効率化に役立っています」

——今後、HRogチャートやフロッグ社に期待することはありますか？

豊田様「フロッグは、採用まわりのデータ収集において間違いなく業界随一の存在だと思っています。そのうえで、可能であれば『このデータをどう活かすべきか』という提案まで踏み込んでいただけると嬉しいです。データ単体だけではなく、それに紐づく仮説やアクションの示唆があることで、データの価値はさらに高いものになると思います」

水野「貴重なご意見ありがとうございます。人材業界向けメディア『HRog』を通じたナレッジ発信とあわせて、データの先にある『何をすべきか』までを見通せる存在を目指していきます」

豊田様「最近では生成AI等を通じて情報収集がしやすくなりましたが、やはり専門家に聞ける安心感は、何より価値があります。引き続きフロッグの皆さんには『相談すれば何かヒントがもらえる』という、頼れるパートナーでいてほしいですね」