【エヌエス・テック株式会社】HRogチャートの導入で市場調査を効率化、「根拠ある単価交渉」の後押しに
- 企業名
- エヌエス・テック株式会社
- https://www.nstec.co.jp/
エヌエス・テック株式会社
ヒューマンリソース部 採用企画課 採用企画係 係長
水谷 千愛様
株式会社フロッグ
執行役員 営業統括
水野 純
製造派遣をメインに、その他人材サービスを展開しているエヌエス・テック株式会社では、自社が扱う求人案件の市場における客観的な位置づけを把握するため「HRogチャート」を導入しました。
それまで各拠点が手作業で行っていた市場調査の時間を大幅に短縮しつつ、信頼性の高いデータを入手できるようになったことで、単価交渉の精度向上にもつながっています。
HRogサービス導入の背景や活用方法、フロッグの営業担当・水野との導入時のコミュニケーションについて、ヒューマンリソース部 採用企画課の水谷 千愛様にお話を伺いました。
圧倒的な情報量とコストパフォーマンスで導入を「即決」
——HRogチャートを導入した当時、どんな課題がありましたか?
水谷様「当時は、自社が扱う求人案件について、市場における客観的な位置付けを把握する手立てがなく、評価が感覚頼りになってしまうという課題がありました。派遣スタッフの集客に取り組む上で、この求人は求職者にとって魅力的なのかどうなのか、判断する基準がなかったんです。
また、取引先企業への単価交渉にあたっても市場感を知る必要があったため、当時の32拠点それぞれで周辺エリアの平均給与を調査していました。求人サイトで検索して出てきた求人をExcelにまとめてもらい、それを我々の部署で回収します。しかし、記入の仕方が間違っていたり、拠点ごとに情報の精度にもばらつきがあったりなど、取りまとめに苦労していました」
——市場調査を通じて改善したかったKPIと、その際に設定していた数値目標があれば教えてください。
水谷様「私たちの部署は派遣スタッフの在籍数をKPIにしています。導入当時はコロナ禍で在籍人員が落ち込んでいたこともあり、数値分析によって在籍数を10%改善することを目標に掲げていました」
——他社サービスもある中で、最終的にHRogチャートを選んだ理由は何だったのでしょうか?
水谷様「とにかく市場データを取るのに取得していたので、やりたいことにピッタリはまるHRogチャートのことはすぐに『導入したい』と思いました。通常であれば複数社との比較検討を行うのですが、HRogチャートはコストパフォーマンスがよく、情報量も期待以上ということで他社比較なしで進みました」
水野「導入までもかなりスムーズに進みましたよね」
水谷様「そうですね。通常であれば、検討の開始から社内稟議を経て契約に至るまでには半年から1年ほどかかります。しかし、HRogチャートの場合は初回の商談からわずか3ヶ月と、当社としては前例にないスピード感で契約に至りました。
これだけスムーズに導入できたのは、我々がサービスの必要性を強く感じていたことに加え、水野さんの迅速なレスポンスによって検討が滞りなく進んだことも大きなポイントでした」
信頼性の高いデータが、営業現場のアクションにつながる

——現在、HRogチャートをどのような場面で活用していますか?
水谷様「HRogチャートから抽出したデータをもとに、給与レンジの変動や媒体別・都道府県別の求人動向を資料にまとめ、月1回の『事業計画達成検討会』で課長職以上のメンバーに共有、取引先との単価交渉などに活かしています。媒体別・都道府県別での平均給与推移を出したり、総合求人媒体と派遣専門媒体での違いを比較したり。ベンチマークしている企業の都道府県別の掲載数なども報告していますね」
水野「レポートにして会議で共有しているんですね。現場の営業メンバーへの展開はされていますか?」
水谷様「そうですね。この検討会でデータを共有して、請求交渉や新規案件の営業に生かしてもらえるようにしています。またそれとは別に、営業部門との打ち合わせなどで市場感についての質問などがあると、その都度HRogチャートで調べて情報提供を行っています。個人単位でもたまに、『営業に使いたいからデータを出してほしい』と言われることがありますね」
水野「そういった動きがさらに増えてくるといいですよね」
水谷様「そうですね。データを収集・共有して終わりではなく、その先の活用に今後力を入れていきたいです」
水野「営業メンバーの方にアカウントを渡して、自由に使えるようにしている企業さんもいらっしゃいます。ただ、普段から触っていないと難しいとも思うんですよね。『お気に入り機能』によく使う集計条件を登録しておけるので、どんな状態なら使いやすいかをヒアリングしセッティングさせていただくことも可能です。
また営業メンバーの方向けに、HRogチャートの使い方勉強会の開催も行っております。そうしたご要望があれば、ぜひお気軽にご相談ください」
——冒頭で伺った課題について、HRogサービス導入前後で変化はありましたか?
水谷様「今はまだデータを取得し、それを分析して社内に共有できるようになった段階ですので、具体的な数値改善には至っていません。一番大事なのはこの後いかに営業に役立てられるかだと考えています。しかし、社内の主観ではなく、客観的な市場データを基に議論できるようになったことは、改善に向けた大きな一歩だと感じているところです。
従来の手作業による調査では、どうしても『あの人が言うにはそうらしい』という見え方になってしまい、納得感が弱かったんですよね。HRogチャートによって客観的なデータが得られるようになったことが、『自社案件も改善していかないと』と考えるきっかけになっているんじゃないかなと思います」
——導入後、実際の作業時間や運用体制に変化はありましたか?
水谷様「導入前は全国の約30拠点に対して、毎週2時間ほどかけて求人データを収集・集計してもらっていましたが、HRogチャートの導入後は、採用企画課が全国の情報を5分前後で調査できるようになりました。統一フォーマットで出力されるため、取りまとめの工数も大きく削減できています」
「関係ないかも?」と思うことでも、気軽に相談できる存在

——弊社営業担当・水野に対してどんな印象を抱いていますか?
水谷様「最初に感じたのは、とにかくレスポンスが早いということ。社内稟議の際に上長から質問が飛んでくることも多いのですが、水野さんに問い合わせをするとすぐに回答をもらえるので、社内でもスムーズに意思決定が進みました。
また、水野さんは初回の打ち合わせからチャートの機能説明にとどまらず、社内で共有するレポートの形式まで踏み込んで提案してくれました。他社の活用事例を踏まえて、当社ならどんな形がよさそうか一緒に考えてくれたので、『それならこういうデータも欲しいよね』といった一歩進んだ話ができました。本格的な導入の前に活用法を相談でき、運用の立ち上がりも非常にスムーズでしたね」
水野「実は、私も水谷様に同じことを感じていました。ディスカッションする中で、水谷様から『こういう形式で出せないか』という具体的なイメージをいくつかご提示いただけたのも、すり合わせがスピーディーに進んだ要因だと思います」
水谷様「それはよかったです。水野さんとは現在も、月1回の定例ミーティングでお話しする機会があり、市場感や他社の動きなど、製品に関わらない情報も含めて共有いただいています。
最近はHRogチャート以外の相談をすることも増えています。市場感などについて気になることがあると、『水野さんなら知ってそう!聞いてみよう!』みたいな(笑)。過去には広告代理店の紹介をお願いしたこともありました。『フロッグと関係ないかも?』と思えることでも気軽にご相談できる、とてもありがたい存在です」
水野「ありがとうございます。そうしたフロッグとは直接関係ない相談でも頼っていただけるのは、営業冥利に尽きますね。これからもお役に立てれば嬉しいです」
利用ハードルの低さと柔軟性がHRogチャートの魅力
——改めて、HRogサービスの魅力はどんな点にあると思いますか?
水谷様「細かいポイントですが、契約期間に縛りがないことも導入の決め手の一つでした。安価で情報量が豊富でありながら、ここまで利用ハードルが低く設定されている点も、ユーザーファーストなサービス設計だと感じます。
また契約時に集計したい求人媒体を選ぶのですが、一回決めたら固定ではなく、市場の変化や状況に応じて短期間で切り替えられるのも魅力です。市場の動きや社内ニーズに合わせて、取得するデータをフレキシブルに変えられるのが嬉しいですね」
——今後、HRogサービスに期待することを教えてください。
水谷様「データのダウンロード時間の改善です。早いときは5分ほどで済みますが、情報量が多いと待ち時間が長くなることもあるので、集計スピードを上げられるとさらに活用しやすくなると思います」
水野「ありがとうございます。現在データ基盤の刷新を進めており、課題となっていた処理速度も改善されつつあります。今後大幅なアップデートも予定していますので、ぜひご期待ください」