Cases 導入事例

トラコム株式会社はリクルート社の代理店のトップパートナーとして、採用コンサルティングや広告物の制作など、人材採用支援を幅広く行っています。

当時同社では、他社への優位性を確立できる自社ならではの価値を提供したいと考えていました。そこで「HRogチャート」を利用し市場相場を派遣会社に提示することで、効果を踏まえた提案ができるようになりました。

また、「HRogリスト」を導入することで、媒体社提供のリストや各営業が作成したリスト以外の企業にもアプローチが可能になりました。

お客様の声

トラコム株式会社
営業部の皆様

——HRogリストとHRogチャート導入の経緯・当時の課題感を教えてください。

「当時弊社では、媒体社から提供されたリストや各営業担当が作成したリストをハウスリストとして一元化していました。顧客管理システムも導入しようとしていたのですが、優先度の精査などもできていない状態でもどかしく思っていました。そんな状況で、新たに外部のリストを導入することになり探していたところ、候補の中で最も綺麗にスクレイピング（Webサイトから特定の情報を自動的に抽出すること）できているのがHRogリストでした。既存のリストと合わせて一元管理するのにはぴったりだと思い導入を決めました。

HRogチャートに関しては、エリアと職種ごとの平均時給をスピーディーに出して、派遣会社様へアプローチしたいと考えていました。トライアルを利用したところ、他社への優位性を出しトラコム社ならではの価値を提供するのに役立ちそうだと感じ、本格的に導入しました」

——HRogチャートをどのように活用していますか？

「既存のお客様への対応として、各エリア×職種の平均時給の相場を雇用形態別に集計し、クライアントである派遣会社様に提供しています。データの用途は大きく分けて2つあります。

1つは派遣会社様が派遣先（クライアント）との商談前に、いくらで提案するか単価設定の参考にすること。もう1つは提案の際に周りがどのように求人を出しているか共有したり、時給や条件をどれくらいアップすべきか説明したりして根拠づけを行うことです。また継続的に平均時給と給与の差をチェックしており、『このクライアント様の時給が低いため交渉してください』と弊社から派遣会社様へお願いすることもあります。

また、新規営業のアプローチにも利用しています。アポイントを取る際にベンチマークしている企業を聞き、『同業他社の出稿方法や直近で出していた求人などのデータをご提供できますよ』と言うことで、アプローチのフックとして活用しています。こうしたデータがあると新規商談でも話が広がりやすく、盛り上がるのが良いですね」

——HRogリストとHRogチャートの導入前後で何か変化はありましたか？

「まず新規営業については、各企業がどのメディアにどれくらいの金額を使っているのかを確認できるため、営業先の解像度が上がりました。HRogリストは法人ごとにマスタを作って運用しているのですが、各法人の情報の精度が高いのが良いですね。それによってどこにどう営業していくべきかの判断もしやすくなり、営業効率は導入前よりかなり上がったと感じています。

また、お客様に対する情報提供の精度が上がった点も良かったですね。以前は時給分析に弊社が扱う媒体の独自システムを利用しており、その媒体内での平均しか出せませんでした。しかしHRogチャートでは競合を含む多くの媒体の平均時給を出せるので、より正確な市場感を知れるようになり、価値の高い情報提供が可能になりました。データを30秒ほどで素早く出せるのもありがたいです。商談の中身がより濃いものになり、データ提供を強みにしたトラコム社の価値が上がったように感じます」

——改善点があれば教えてください。

「HRogリストについて、雇用形態を絞ってデータを出すことがあるのですが、その振り分け精度が上がるといいなと思います。アルバイト・パートに絞っても請負のアウトソーシング案件が混ざっていることがあり、派遣会社様にリストを提供したときに『同業ばかりだからあまり参考にならなかった』と言われることがありました。

業種の絞り込みも同じで、例えば人材サービス・アウトソーシング・コールセンターが同じくくりになっているため、コールセンターの直接雇用求人だけを抽出したいときにうまく絞り込めないという問題があります。他にもエージェント求人を除外するなど、もう少し絞り込み条件を幅広く選択できれば、クライアント企業様へのリスト提供もしやすくなると感じています」